2007年05月31日

Carsten Nicolai

「OpiateことThomas Knakは、エレクトロニック・ミュージックの世界で、最も才能に溢れ、影響力のある若きプロデューサーの一人だ。Biorkの“Cocoon”の作曲でも知られるように、彼はアブストラクトなビートにポエティックでメロディックな面をもたらし、エレクトロニカを生み出した。メロディックな変化を伴ったシンコペイトしたリズムが彼特有のユニークなスタイルだ。『objects for an ideal home』は、エレクトロニック・ミュージックというランドスケープに新たな運び手が表れたことを印したアルバムである」
Carsten Nicolai(Alva Noto)

 『objects for an ideal home』のリイシュー(6/23発売です!)にあたって、NotoことCarsten Nicolaiからコメントが届きました。彼とOpiateの接点と言えば、何と言ってもこのコラボレーション・アルバムですね。
ALVA NOTO + OPIATE_OPTO FILES
 2001年のリリースだったと思いますが、その当時ですら対極的なイメージがあった2人の結びつきはしかし意外にも相性が良いというか、Notoのシャープな音の際立たせ方とOpiateの空間を柔らかく満たしていく手法は、お互いを補足しあって余りあるものがありました。あのCarsten NicolaiがOpiateのポエティックでメロディックな側面を評価しているのが興味深くもあります。自身の音からは排除している(かに見える)要素について言及するのは避けるのがアーティスト的な態度だったりするものですが、『objects for an ideal home』について語るCarsten Nicolaiは珍しくエレクトロニック・ミュージックに対するポジティヴな感情に包まれているかのようです。それはOpiateの音楽に流れている空気のせいでもあると思います。


 さて、ジロは大一番の山岳ステージ、ゾンコランでシモーニがやってくれましたよ。ピエポリの職人ぶりも凄かったです。ディルーカは相変わらず強いなあと思いますが(誰もがその強さを認めつつ慎重に発言しているようなのは?)、リクイガス自体は影が薄いですね。それより、リッコもいるし、あのマヨもいる、サッカーで言えばゼーマンの頃のローマとかフローロのビジャレアル並にポテンシャルの高いサウニエルデュバルのチームとしての戦いぶりが圧倒的に面白いのです。にしても、我が家の前の激坂はゾンコラン級の20%で、気合いを入れて登らないと大変なことになるんですが、こんなものをシッティングで登れてしまうのは変態で超人だとやっぱり思いました。
posted by 原 雅明 at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月29日

young jam e.p.

SN320157.jpg

 土曜日のchuくんのDJはなかなか面白かったです。彼なりの和モノミックスをテーマに掲げ、竹村延和からMic Jack Productionまでをスムーズに繋げていく様を近くで見ていました。最後はこれで絶対締めます、と取り出しのは鱸さんの懐かしのsoup初12"『young jam e.p.』。AOKI takamasaのクリッキーな4つ打ちから、この98年製の早過ぎたバレアリック・チューン(!?)への流れ、お見事でした。にしても、こういうミックスをやること自体が稀少なんでしょうね、いまや。
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2007年05月26日

真っ当なこと

 現在発売中のTV Brosの岡本俊浩さんのコラムにreflectionのことが書かれています。前の号でも軽く触れていただいたのですが、今号で述べられていることは、reflectionの今回のリリースについて僅かに露出したメディアの記事の中で最も読むに値する真っ当なことが書かれたものだと思います。ぜひ読んでみてください。次号では岡本さんによるreflectionのインタビューも掲載が予定されています。

 今晩のmilkは、
 1:00〜Conflict
 1:40〜Inner Science(DJ)
 2:40〜Cappablack
 だそうです。
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晴れ

VICL-36281

 マイメン、シモーニは、サウニエルドゥバルのアシスト勢の頑張りもあって悪くないらしいです、でも絶好調はディルーカ、と肥後さんに教えられたんですが、サウニエルはシモーニがいるっていうのもあるんですが何となく応援したくなるチームなんです。スペインチャンピオンジャージ持ってるし。そして肥後さんから言われてそうだったんだ、と気が付いたんですが、去年のジャパンカップの優勝者はリッコだったんですよね。リッコがジロ序盤にガンガン行ってるのまでは辛うじて知ってます。にしても、明日はツアー・オブ・ジャパンの東京ステージ。今年も少しは見たいんですが、展開も全然追えてないのですよ。大井埠頭の周回コースじゃなくて、せめて奥多摩あたりのステージにしてくれたら、とは毎年のように思いますが、マラソンを追い越すくらいのポピュラリティを得ないことには無理でしょうね。
 くるりの“JUBILEE”を聴きました。プロデュースを手掛けたStephane Briatのミックスヴァージョンがとても良いです(オリジナルのプロダクションも充分良いけど)。Patrick Pulsingerの名前も発見できるウィーン録音は絶妙な方向性を図りすぎているのかと初めは思いもしたのですが(雨後の筍状態の同一プロデューサーの偏重への抗いは尤もですが)、あっさり撤回します。
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2007年05月25日

昨日と明日

 今日は雨で調子が悪いです。というかどうも最近はずっと調子が悪いです。で、昨日はハシムとウルトラに行って長時間のミーティングをしました。いくつか暖めていることがあるのですが、それらについて詰めた話をしました。実現できるとほんとうに良いと思いますが、クリアしないといけない問題も多々あり、頑張らないといけないです。ミーティング後にハシムと2人で軽く飯を食いながらいろいろな話をしました。ハシムとは日本にいるときもいっつも顔を合わせていた感じがあったんですが、考えてみれば2人だけでじっくり話をしたことはあまりなかったかもしれません。ILL SUONOやCAPPABLACKとしてのハシムではなく、優秀なジャーナリストとしてのハシムを、昨日、僕は改めて再認識しました。彼の口から出る現在のメディアについての不満はすべてが納得できることであり、と同時に彼が非常に前向きに何をやるべきか考えている姿勢はとても頼もしくも思ったものです。いくつかとても良いアイディアが閃き、それらを反芻しながら、いつものように目黒まで歩き、ビールを飲みながら久しぶりにジロを頭から見ていたら、僅か30分ほどで爆睡してしまいました。俺の男、シモーニが珍しく頑張っていたのは昨日の話でしょうか? もういつがいつだか分かりません。僕のジロはちっとも始まりません。ともかく起きたらもう今日で、慌てて音源の再チェックを始めます。曲順はOK、少しだけ曲を絞ってタイトにすると更によく思えたので、その順番にCDRを焼き直し、もう一度頭から聴いてみます。2カ所だけどうしても気になる箇所があるので、メモを取ります。うまく伝わるかどうか分からないですが、これで完成型が見えると嬉しい、と思いながら寝て起きて、今日がもう一度始まります。最近はこんな感じばかりですよ。明日はi11evenとかchuくんとかCONFLICTが出演するパーティがMILKであります。soup-diskのなんたら、と銘打たれているらしいですが、僕はフライヤーも見てないし、何だかよく分かりません。でも、先週もi11evenには不義理なことをしてしまったので、今週こそは見に行きたいです。そうこうしている内に、また今晩もジロは始まってしまって、僕は乗り遅れるわけですが、アウターをやっぱり52に戻そうと、シモーニを見て(ほんとうに見たのだろうか?)思ったりしました。雨、止まないですね。
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2007年05月22日

鱸さんとKボン

 日曜日は面白い出来事が沢山あったのですが、僕にとって最大のトピックは鱸さんとKボンのツーショットですね。鱸さんは、Kボンのことを本気で「恐い人」だと思っていて、Kボンはいきなり鱸さんの長身ぶりと一個しかない機材に感心して話しかけてきて、そこで二人は接触したわけですが、なんかね、いい感じだったんですよ、このツーショット。って伝わるかな、でも伝わらなくてもいいや。ともかく、一瞬のことだけど、こういう瞬間が面白いんです。そのためだけに、こういう場を提供できて良かった、とすら思うわけです。
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2007年05月21日

そして次回のmoxaも決まりました。

moxa 7/16@saloon

 メインアクトはreflectionの谷口一郎です。『music bizarreness』をリリース後、初めてとなる、そしてほんとうに久方振りのライヴです。いままさにライヴ環境を構築中で『music bizarreness』からさらに進んだ世界を見せてくれるはずです。どうなるのかは僕にもまだ分かりません。分かりませんが、我々の期待は軽く凌駕されるはずです。脇を固めるDJは白石隆之と、Go Hiyamaの新名義LisMです。白石隆之はTrioskの公演の際に見せた新たな境地をさらに広げてみせることでしょう。そしてGo Hiyama、ハード・ミニマルの世界でワールドワイドに活動を続けるこの人のアルターエゴLisMは、ルーミーで流麗なダウンテンポの快楽に満ちたサウンドを作り出します。LisMを今回紹介できるのも僕らの大きな楽しみです。
 そして、ビジュアルはcollect.applyのHalさんが担当します。『music bizarreness』のアートワークを中心に極上のビジュアルを用意してもらう予定です。場所は新装オープンとなるSALOON。我々のゴールデンタイムである休日(今回は月曜祝日ですが)の夕刻スタートです。7/16、いまからカレンダーに印を付けておいてくださいませ。
posted by 原 雅明 at 18:52| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ありがとうございました。

 昨日は多くの方にlushに来ていただき、ありがとうございました。僕らの予想を遙かに上回る素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてくれた各出演者にもほんとうに感謝です。それぞれが独りだけでライヴをするという、下手すると堅苦しくもなったかもしれないシチュエーションも、演る方と見る方の間の適度の緊張と期待によって良い場へと形作られていったのだと思います。こんなに良いライヴばかりが続くイヴェントなんてそうそうあり得ないんじゃないか、とまで思いました。あの場に居合わせた人それぞれに何かを残したとしたら嬉しいです。そしてchuくん、お疲れさま。ここから、さらに次のことを考えていきましょう。
posted by 原 雅明 at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月19日

明日はライヴだらけで楽しいですよ

 実は密かに、って全然密かじゃないんですが、Hashimが一時帰国していて、昨日はAIRでのPrefuse73 & TwigyでDJなどやったりしてました。僕は行けなかったけど店主が行ってきて、Hashimにも無事会ったそうです。にしても、珍しく店主が日本語ラップ(一応)聴きに行ったというのに、Twigyはリリック覚えられないとか言ってYou The Rock(★は最後に付けるんでしたっけ?)などゾロゾロ引き連れての登場だったらしく店主はおかんむりでしたよ。サシでScottとやればいいのにね。
 ハシムがいるならCAPPABLACKできるじゃん、と思われると思うんですが、残念ながら今回は時間の調整ができなかったのです。というわけでこれから執り行われるEmirp + i11evenのライヴにはHashimは参加いたしません。が、僕らはこれから見に行って来ます。楽しみです。
 そして、明日はいよいよ渋谷lushで素敵なメンツによるライヴだらけのイヴェントが待ってます。みなさんお誘い合わせの上、いらしてくださいませ! 鱸さんも電車で飲み過ぎないで来てくださいね。
05/20

 本日、心待ちにしていた音源が届きました。素晴らしい仕上がりになっていてとても嬉しいです。リリースまでがますます楽しみになってきました。
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2007年05月18日

Mono Fontana

Cribas

 アルゼンチン音響派なる名称にはどうも抵抗があるんですが、そういう括りでまずは紹介されるMono Fontanaの、約10年ぶりとなるセカンド・アルバム(ってどうしてそういう人が多いんでしょうね、僕の興味の対象は)『Cribas』がとても素晴らしい出来映えで、最近、ずっと聴き込んでいました。エレクトロニクスやフィールド・レコーディングの要素も交じりながらサウンドスケープ的に進行していくアルバムは、最終的にはFontanaの繊細にして洒脱なピアノのタッチだけが余韻を残していきます。雰囲気でこういうことやれてしまう人は結構いると思うんですが、そして、それなりに形になったりもするんですが、やっぱり違うんですね。このアルバムは本物だと思いました。Onsaにも入荷してきました。

 さて、←今晩のごった煮パーティのINNER SCIENCEの出番は2:45からだそうです。そして、明日のEmirp + i11even (CAPPABLACK)は12:30スタートだそうです。よろしくどうぞ!
posted by 原 雅明 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

今週末は

 いろいろライヴなどがあって慌ただしくなりそうです。詳細はすべて、←に掲載してありますが、まず、Emirp + i11even (CAPPABLACK)のベストアクトがまたまた実現です。ライヴを重ねるたびに着実に前へ進んでいるこの二人、今回こそは僕もしっかりと見届けたいです。以前、soup-disk/disques cordeのミックスCDなるものを作ってもらってその素晴らしい出来映えに唸らされたDJ FUNNELの出演も嬉しいです。
 でもって、翌日はchuくんと我々とのイヴェントです。日曜の夕刻からそれぞれソロでライヴだけをやる、というのはやっぱりちょっと変なんですが、こんな場所でしか見ることができない組合せだと思いますので、必見ですよ。つじこさんは遠征先の広島から、鱸さんはいつもの横須賀からやってきます。さてどうなることやら、お楽しみに。前売りチケット販売中です!
posted by 原 雅明 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月16日

INNER SCIENCE interviewその3

IS

―INNER SCIENCEは海外にも目を向けていますか。
I:続けてればそうゆう機会もあるかな、とは思ってますが海外に対する幻想はほぼ無くなったので、地に足付けて頑張ってます。でも単純に多くの人間に聴いてもらいたいよね。当然。

―Oneownerを解体させて、masumi nishimuraを名乗るようになったのはなぜでしょうか。
I:名乗るって言うか本名だし、活動も多岐にわたれば特に、その中心が何であるかを伝えた方がわかりやすいのかな、と。まぁ余計に混乱させているふしもあるけど。

―アート作品なども作ったりしていますが、音楽以外に何かやってみたい、またはやろうと思っている表現手段はありますか。
I:最近ビデオカメラ欲しいです。

―ビデオカメラはどう使う予定ですか。
I:あったら出来る事も増えるかなー、くらいの感じですけど。あと、ライブとか撮っておきたい。それこそ、RAWLIFEの時の映像、知人が携帯でだけど少し撮ってくれてて、それとか見ると面白いし。自分ではあくまでクラブミュージックとしての強度も充分持っている音楽だと思ってるけど、それは映像見せるくらいじゃないと伝わらない人も居るから。

―INNER SCIENCEってあまりかっこつけないし、周りに左右されないアーティストに見えます。それは周りを見ないようにしているのですか。
I:いやー、自分の身の丈でやるのが一番自然でしょう。もちろん時に大きく見せたりする、勝負するタイミングとかもあるんだけど、その時の為にも自分の身の丈を知るってのは大事かも。それは人と比べるものじゃないから。だから見てるけど、見てない。あとね、自分のストイックさってのは、人が思っている部分とは違う事が多い気がする。って言われても全くわからないと思うけど(笑)、でも多分違う気がする。それが差異だし自分の道ってことなんだろうね。 もちろん、どれが一番だって話じゃないし、そこを分かる人間は有り難い事に自分の周りには多いけど。

―CHU君の人へのアドバイス、ダメ出しなどはかなり論理的で的確だと思います(笑)。その言葉は、音でも裏切ってないように感じますよ。
I:どうだろう、言いたいだけ、みたいな所も多々あるけど(笑)。まぁ言ってみる、言ってみなきゃ伝わらないってのもあるし、それを言う以上自分へのプレッシャーもあるから。自分が万能なはずがもちろんないので、言ってる事は自分にも言ってる事だし、同じでしょう。っていうか、そもそもダメ出ししてるなんて意識じゃなくて、思った事をただ言ってるだけですので…。

―長年、日本の音楽シーンの様々な流れを当事者として、また第三者的目線で見てきたと思うけど、ここ10年はどんな年だったと思いますか。
I:僕が知ってる様な事の範囲では、なんでもないでしょう。

―月並みですが、普段はどんな音楽を聴いていますか。日本のラップ事情に詳しいようですが。最近気になっているアーティストは?
I:普段は、全然聴けてないです(笑)。でも有り難い事に色々と音源をいただく事が多いので、それは遅くなっても必ず聴くようにしてます。日本のラップは、面白い事になって来てるでしょう。その状況を理解出来るような自分で良かったです。

―夢はありますか。あるなら教えてください。
I:音楽の具体的な夢はないかも。今やりたいことを精一杯やって楽しむのに必死過ぎて(笑)その積み重ねが結果としてどうなるか、という事に興味はある。現実的な夢は一杯あるけど、具体的過ぎて面白くないので書きません。

―髪の毛は伸ばし続けるのですか。
I:いい加減切りたいです。誰か調子のいいとこ紹介してください。

―よく見る孔雀のアー写はかわいいですね。どこで撮ったのですか。
I:横浜の方です。すました顔して撮ってるけど、やっぱすぐ逃げちゃうから、ちょっと大変でした。写真を撮ってくれたみほちゃんと孔雀追っかけ回しながら撮影した力作です。

―本は読みますか。どんな本を読んでますか。
I:最近はゆっくり読む時間ないですねー。必要な情報の本とか読んでます。あと週刊少年ジャンプ(笑)。

―INNER SCIENCEってどんな人だと思いますか。西村さん、おこたえください。
I:なんでもないでしょ、まだまだね。

いやいや、多岐にわたる質問になんともサックリと答えて頂きました。ありがとうございます。さすがmasumi nishimura氏です。このインタビューを全て熟読したあなたは、レベルが1UPします。(KPTM)
posted by 原 雅明 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月15日

INNER SCIENCE interviewその2

IS

―INNER SCIENCEの音にはちょっとした鋭さと、切なさ、優しさいろいろな感情が入っていると思います。作っているときはどんな状態で作っているのでしょう。
I:あー、曲できねーなーって(笑)。悶々としながら。本当に一番最初のとっかかりの部分を見いだすまではそんな感じ。

―音を作るとき、その時の感情に流されることはありますか。
I:気分はすくなからず映るかも。やっぱ落ちてる時に、くらーい音とか聴きたくないし作りたくない。

―『FORMS』をリリースしてみて周りの反応はいかがでしたか。
I:うーん、どうだろう。わりと迎えられているのかな、と楽観的に考えてます。「良かった」って言ってくれる人もそれぞれの解釈で楽しんでくれている感じで心強い限り。つい先日アナログも出たので、待っていてくれたアナログ好きな層からもこれからリアクションあるかもしれないので楽しみです。

―ボツになった曲もあるのですか?あるならどれくらい?
I:あるけど、別の機会に使ったりしてるので、ボツになった訳ではないです。TPOみたいな。

―『FORMS』を作る前と作った後、何か変わったことはありますか?
I:判断が早くなった。遂に。

―アルバムにゲストを入れず、インストのみなのはなぜでしょう。
I:それが当たり前だと思い込んでたので。一人でつくるっていうのが。いつかそうじゃなくなるかもしれないし、別に決まり事とかじゃないです。

―CHUくんは音楽仲間はたくさんいると思うんだけど、一匹狼という姿勢を崩してないですね。1人でやるということへのこだわりは何ですか。
I:やっぱり自分一人の方が早いからかなぁ。これは上の質問にも言える事かも。でも最近は業務が増えて来たので手伝ってくれる人とか切実に欲しいです…。あと一人でやって来た分、ここにきてコラボレーションとか共作が楽しくなって来ました。

―次はどんなアルバムを作る予定ですか。
I:ディスクシステムとのコラボ音源はすでに製作中で、それはもちろん彼等の意向等も混ざるのでソロ音源とはまた趣向が異なっていると思います。自分のソロ音源についてはまだなーんにも考えてません。しばらくはコラボ/プロデュースものが続くのかな。

―リリース・ツアーはいかがでしたか。
I:楽しんでくれている人が増えた様な感覚はありますよ。じっと聴かれるようなものでも無いので、ライブに関してはそれがなにより嬉しいです。

―ツアーで印象に残ったことは?
I:やっぱり共演したアーティスト。全部が全部聴けた訳ではもちろん無いけど、その土地土地のテンションが一番分かるし、改めて気合いが入ります。音楽的な部分以外だと、福岡スターバックスでのKB、SHIROくんとのトークとか、熊本行きの飛行機の揺れ方とか、沼津に来てくれた都内某店の人とか、前 日みるくでMJPリリパ→みんなと札幌入りとか、山形行くのになぜか仙台にグリーン車で向かうとか、仙台は仙台で親父の田舎で小さい頃から行ってたので 遂にアナザーサイドに接触し感慨もひとしおとか、その他多数最高な事が起きました(笑)。

―地方と東京の違いはありますか?
I:音楽が好き過ぎる人はどこにでも居るし、どこに居ても同じ共通感覚で共通言葉で話せる人はすぐ話せるし、東京でも話せない人は、まったく会話になっていかない。言葉ってのは日本語って事じゃなくてね。だから一緒っちゃ一緒だし。ただ、あらためて東京は人が単純に多いな、と。

―5月20日のツアーファイナルは、KILLER BONG , TUJIKO NORIKO , SUZUKISKI , AUS と、とても豪華なメンツでライブをしますね(笑)。どんな気持ちですか。
I:いやー、一癖二癖ある良いメンツに集まっていただけて素直に嬉しい限りです。色々な部分で、それぞれに興味を持ってもらう良い機会になるんじゃないかと。あのメンツでツアーファイナル!!!みたいな感じだとなんかちょっと美し過ぎるよね(笑)。なので、結果的に自分のツアー最後の日だけど、その次 につなげる為のパーティーでもあるのでみなさん好きに楽しんで下さい&楽しみます。

―あの、伝説ごった煮イベント〈RAW LIFE〉への出演はいかがでしたか。
I:いやー、面白かったぁーって感じ。自分の任務を無事こなせて良かった。楽しんでくれて人も一杯居たし。INNER SCIENCEなんて名前でインストだから、内気な印象未だにあるのかもしれないけど少なからずあの場に居た人にはわかってもらえてたかなって。 innerもouterも一緒ってか表裏一体なんだけどなー。今年もやるのかな?

(つづく)
posted by 原 雅明 at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月14日

INNER SCIENCE interviewその1

IS

 早いもので、渋谷lushでのイヴェントももう今週末に迫って来ました、というところで、INNER SCIENCEの最新インタビューをお届けしたいと思います。『FORMS』リリース後に各地を回ってライヴをこなし、よりタフになったのは確かですが、相変わらず妙に淡々と周りと自分を見つめてもいるCHUくんにググッと迫ってみました。インタビュアーはKPTMさんです。


―『FORMS』の制作期間はだいたいどれくらいでしたか?
INNER SCIENCE(以下I):丸2年と記憶してます。本当は1年に1枚くらい出したいんだけど。成長とか変貌、進化の記録として。柱に身長を刻む感じ。

―タイトルの『FORMS』は直訳すると“形”になるけど、CHU君にとって、このアルバムは何の形ですか。
I:いやー、言ったら決めてしまう事になりかねないのでね。自分にとってなにかと言われれば、それが答えです。

―『FORMS』はとても幻想的な雰囲気ですね。聴いてるといろいろな情景が目に浮かぶんだけど、CHU君もヴィジュアルを思い浮かべたりしながら作っているんですか。
I:いや、無い。と自分では思います。どうだろう。もっと音とか構造を見てる感じ。質感は感じてる部分だし。

―以前と比べて、トラックがだんだん柔らかくなってきているように感じますが、ノンビートプロジェクト、PORTRALをやったことにも原因はあるのでしょうか。
I:PORTRALのリリースをしてから、より質感という部分への偏愛が深まったんではないでしょうか。

―リラックス的な音が増えたと思います。ノイズ的なブツブツ音もやはり気持ちいい音だったりして。アルファー波的な質感を追求しているのでしょうか。
I:アルファー波的な要素があるとしたら、その逆の毒素も練り込んで、そのメリハリで、よりプラス部分を強調しているのかな。

―必要最低限の音数だけでトラックを作っていますね。これ以上減らしても増やしても違うような気がするのですが、そういうある意味無駄のなさというのは、意図しているのでしょうか。
I:いや、みんながそう言ってくれるから気がついた感じで、作っている時点ではあんまりなんも考えてないと言うか、感覚的かなぁ。でもどこかで、引き算でつくるっていく感覚があるんでしょうね。

―音を作るとき、衝動と計算は何パーセント:何パーセント?
I:いや、曲によるので何とも言えないです。ただ衝動100%の時は次の日聴くと辛い事が多い(笑)。それを切り崩して、また再構築とかする感じ。

―今回のアルバムで使った機材、サンプリングソースなど、教えられる範囲で教えてください。
I:いまは、ラップトップにLIVE5(ソフト)、が基本で、必要に応じてAKAI S1100(サンプラー)を使ったり。サンプルは相変わらず安いレコードと、あとは自分で弾いた楽器の音を加工して、とか。意外と普通です。まぁ基本音楽を作りたいだけなんで。曲が出来る行程は自分でもよくわからなくて、パズル的な要素もありつつ、ひらめきつつ、ですかね。説明出来てなくて申し訳ない んですが。

―「自分で弾いた楽器」は具体的に何ですか。
I:加工しまくって原型無いからあんまり覚えてないけど、今家にある楽器だと鉄琴とか木琴の小さいのとか、なんかシャカシャカするのとか、キラキラする
のとか、って楽器の名前知らない…。大正琴もあるけど、使ったっけ?あと、空気、空気感。マイクで。最近はギターとかベースとか弦楽器が改めて欲しかったり。

―INNER SCIENCEの音は壊れているわけでもなく、どこかに偏りすぎているわけでもなく、とてもバランスがいいですね。
I:偏る事は誰にでもできるし、それを個性と思う人が多かったりすると考えているんだけど、別にそれが悪いって話じゃなくて、あくまで自分は色んな部分において、出来る限りどっちもわかろうとした上で自分のバランスを得ようと思ってます。できてないかもしれないけど、できる限りそう考えるようにはしてて、だから壊れる様なバランスにはなってないのかな。もしもそれが音楽に現れてたらそんな嬉しい事はないです。

―トラックを作ることは自己表現だったり、金儲けの手段だったり、オナニーだったりといろいろな理由があると思うのですが、INNER SCIENCEはもし、トラック制作に理由をつけるとしたら何ですか。
I:いろんなタイミングで考えは移り変わってると思うけど、今は大きく切り取って"可能性"かな。可能性の拡大の為にやってて、だから自己で表現する事の可能性とか、金儲けできる可能性、オナニー的な要素も、そして相反する人とのコミュニケーションなども全て内包してる感じ。なんか都合の良い解答だけど(笑)。

(つづく)
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2007年05月11日

発売記念インタビュー!

 HMVのサイトにて、reflectionのインタビューが公開されています。アルバムの良きガイドになればと思います。
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2007年05月10日

reflectionその後

 さて、『music bizarreness』がリリースされて数日が経ちました。僕は常日頃淡々としているように思われることが多いので、こういうリリースに賭ける思いというのがなかなか伝わりにくいかもしれません。でも、リリースに漕ぎ着けるまでにいろいろなことがあって、とても一筋縄ではいかなくて、そしてようやく現物が上がってきたときには、一瞬すうっと力が抜けていくのです。張りつめていたものがちょっとだけ緩みました。この数日はまったくダメダメでした。だからここも更新できなかったです。
 このアルバムをリリースするにあたって、僕は、メディアからは悉く無視をされるだろう、と思いました。結果、悉く、というわけではなかったですが、軽く無視されています。旬ではないアルバムとか、再発と勘違いされたり、そんな扱いもしかし想定内でした。どうでもいいとは思わないですが、そんなメディアのお決まりの反応よりも、僕が本当に知りたかったのは、一個人がどう受け止めたのか、ということです。

「まさか今回のアルバムを出るとは思っていなかったので、まずは面を喰らったのですが、後日、その内容を聴きこむにつれ、打ち震えました。クラブ / DJカルチャー的にはクリック&ミニマルが全盛なのですが、僕個人はやや乗れないところがありつつ、リフレクションのアルバムは作品としてのテクノに、彼らなりに決着をつけたというか、かといって叙情にも流されない凛としたところに衝撃を受けました。何か、腰を据えて音楽を聴くのはダサい(笑)というか、不条理な暴力性に貫かれるのが「是」とされるいまのテクノ・リヴァイヴァルとはスタンスを異にする内容と思いますし、彼らがいま何を思うのか、大変気になる次第です」

「音楽につまっている情熱がはんぱなくて感動したとともにとても励まされました。実は最近音楽と音楽を取り巻く環境や人にうんざりしていてやる気がでなかったんですが、リフレクション聴いてとても励まされ、やる気が出てきました」

 僕のところに直接届いた反応を勝手に引用させてもらいました。共に音楽業界というところに深く関わっている人からです。ありがとうございます。って、何かこうやって名無しで書くと、通販の押し売りやらせコメントみたいな見え方をしてしまうかもしれないですが、敢えて名前を記すことなく、こういうリアクションを紹介したいと思ったのです。伝わることをよりクリアにしたいからです。
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2007年05月05日

music bizarreness 本日発売!

reflection / music bizarreness
artist : reflection
title: music bizarreness
label : disques corde
cat no. : dccd-006
format : CD (album)
price : ¥2,415(with tax)
release date : 2007年5月5日
distribution : ULTRA-VYBE, INC.(03-5485-2301)
[track listing]
01.bizness trik
02.chamber music
03.clockwise
04.fading shades
05.tricky game
06.opto
07.shaded fades
08.interruption
09.watears
10.decay
11.song with no name
12.i think that i think what i think
13.mechanic
14.voices
15.tricky name
music by ichiro + kenji taniguchi
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2007年05月04日

Thomas Knak a.k.a. Opiate

Thomas Knak a.k.a. Opiate

 OpiateことThomas Knakに頼んでいた『objects for an ideal home』用のライナー原稿が届きました。早速、店主が訳してくれて(店主は我が社の有能なトランスレーターでもあるんです)、これから校正をかけるところですが、良いテキストなんです。disques cordeの最近のリリースはアーティストのセルフ・ライナーノーツが付いているんですが、僕はアーティスト自身が作品について語ってしまうことがいつも好ましいとは思っていません。ただ、今回の再発などのような、作品に対して一度距離を置くことができたリリースのときには意義があるものだと思います。ライナーと一緒に写真が送られてきましたが、頭がすっきりと丸まっていてちょっとだけ驚きました。
 INNER SCIENCEの12"はデンマークに無事届いたようで、彼のレーベルHobby Industriesでも紹介してくれています(アルバムの先行リリースと勘違いされているけど)。『Forms e.p.』はおかげさまで良いリアクションを得ています。こういう機能的でない、とまで言うのは言い過ぎにしても、機能を限定しないような音源でヴァイナルを切ることはいまや冒険以外の何物でもないのですが、まだまだこういうものを受け入れてくれる土壌があるのだと少し心強く思った次第です。
 昨日は、コムスにツジコノリコという不思議な出会いが偶然実現したのですが(って音出したわけじゃないんですが)、いろいろ話が出来て楽しかったのでした。最近、ツジコノリコも出演の5/20の問い合わせが結構ありますが、前売りは、LAWSON TICKET(Lcode 32269)、lushwarszawaLINUSdisk uion新宿club music shop、そしてOnsaで取り扱い中。lushはメールでの予約も受け付けていますので、ぜひどうぞ。
posted by 原 雅明 at 15:16| Comment(2) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

頂いたプロモとかのお話

GINGER DOES'EM ALL / GET IT
DELIC石山さんから頂きました。ビート・プロデューサーGINGER DOES'EM ALLさんのミニ・アルバムです。腰に来る骨太なビートと軽妙なエディット感覚がうまい具合に絡み合っている按配が良いですね。なんと、CAPPABLACKとRIOW ARAIのリミックスも収められていて、12"もリリースされます。6/6に同時発売だそうです。特にCAPPABLACKは久々のヴァイナルじゃないですか。scapeからのヴァイナル・リリースの話は……、現在ベルリンのあのおっさんがまだ石橋を叩き続けています!?

スマーフ男組 / スマーフ男組の個性と発展
ラストラム佐藤さんから頂きました。reflectionと並ぶ(?)、奇蹟のリリースと言って良いのではないでしょうか。ほんとうに出ます。充分楽しませてもらいました。ブレイク一つとっても、年季の違いをまざまざと見せつけられました。勇気あるリリースです。6/13発売。

HAIR STYLISTICS / Am 5: 00 +
これは発売中ですね。樋口さんありがとうございます。1000枚限定2枚組の紙ジャケ仕様で凝ってます。轟音自宅ライヴっていう方しか聴いてないんですが、意外にもグルーヴィーに感じられるのは超アナログな環境の為せる技でしょうか。これも年季なのか。そういうのを中原くんに初めて感じました。

□□□ / GOLDEN WEEK
これから聴かせて頂きます。お礼に、大好きだと言ってくれたreflectionのCDを送ったので、ぜひ聴いてみてください。

 昨日、岡本さんがOnsaに納品してくれた最新号のPHONOを見ていたら、MOODMANさんのコラムで、GERMのことが書かれていて、そういえば、GERMって好きだったなあ、と思い出したり、あと、GERMことTim Wrightは、DNAのTim Wrightと同一人物だと思い込んでいて(違ったんですが)うれしがっていたりしたことを思い出したりしました。ってそんな話はどうでもよくて、その文中にGERMが属していたGPRってレーベルの負け組ぶりに対照させてCLEARの勝ちっぷりの話が出て来るんですが、HerbertやPlaid自体は勝ち組ですが、CLEARもそういってよければ負け組ですね。というより、徒花みたいなレーベルでしたよ……。
 しかし、バカみたいに良い天気ですね。この間の日曜も良い天気で肥後さんに引っ張ってもらって久々に峠にちょこっと行ったんですが、もうダメですよ。心拍は上がるわ、腰は痛いわ。コロンビア・セッレイタリアのいなせな上下ジャージでケロッとしている肥後さんが眩しい一日でございました。
posted by 原 雅明 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

reflectionのおさらい6

moxa

 まもなくリリースのニュー・アルバム『music bizarreness』は、2003年の夏に制作は終了していたのだそうです。そして、収録されている曲を作成し始めたのが96年夏くらいだそうで、いくつか曲が出来てきてアルバムを作ろうと意識して制作に入ったのが97年末のこと。ということは、足かけ7年もの歳月がかかったことになります。さらにそれが日の目を見るのに4年近くがかかりました。なぜ、という疑問には、僕が答えるよりも、『music bizarreness』に封入されている谷口一郎自身によるライナーノーツをぜひ参照ください。
 MetamaticsのLee NorrisとのユニットTone Languageのアルバムが世にひっそりと出回った頃、2000〜2001年にかけてもreflectionは断続的に制作活動を続けていたわけですが、表立った作品の発表は、KossことKuniyuki Takahashiの名盤『Ring』にリミックスを提供したくらいだったと思います。特にライヴはもうほとんど行っていなかったのではないでしょうか。そんな折に僕はreflectionへ、2度目のライヴのオファーを出すことになりました。それはまだ当時、別々に活動していたOnsaと僕が初めて企画したイヴェントであり、いまも続いているmoxaの記念すべき第1回目だったのです。2001年春のことです。
 僕らは、デンマークからOpiateを招聘し、reflectionにライヴを、DJ KenseiにDJをお願いしました。Opiateは当時、Indopepsychicsのリミックスを手掛けており、またreflectionのCLEARからの音源も耳にしていて気に入っていました。だから、その当時の僕らにとってはベストな組み合わせだったのです。イヴェント自体はハコの性質もあってか、妙にまったりした流れになった記憶があり、また、僕ら自身も企画慣れをしていない面もあって、大成功とは言い難いものでしたが、それぞれの出音や佇まいから受けた印象はいまも忘れられないものがあります。
 この来日時にOpiateから次のBjorkのアルバムに彼自身がフィーチャーされていることを訊きました。そして、そのニュースはすでにデンマークでは知られ渡っていて、変な売り込みの電話が頻繁に掛かってくるようになって困り果てているという話も耳にしました。そして、Opiateはその後『Vespertine』にHerbertやMatmosらと共に大々的にフィーチャーされ、それなりに知名度も上がったのですが、その後のHerbertやMatmosとは対照的に、Opiate本人は特にソロ活動では寡作の人となりました。また、Opiateのリミックスも収めたアルバムなどCD2枚をリリースしてIndopepsychicsはあっさり空中分解をし、DJ Kenseiとエレクトロニカとの蜜月も終わりを告げたかのようでした。そして、肝心のreflectionは、アルバムを完成させたまま沈黙を守ることになりました……。
 まるで救いがないような話の展開になってきましたが、話はこれで終わるわけではありません。reflectionの『music bizarreness』と、何の因果かopiateの傑作ファースト・アルバム『objects for an ideal home』は、この春、立て続けにdisques cordeからリリースされます。これは本当に偶然が重なっただけなのですが、2001年に一瞬交差した者同士が再び少しだけシンクロすることになるのは、やはりポジティヴな出来事なのだと思います(つづく、かな)。


※遅ればせながら、JJazz.Net"VOICES"に『Personal_Rock』リリースに寄せてのJan Jelinekのコメントが掲載されました!
posted by 原 雅明 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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