2008年10月23日

New Breed!!!!!!!!!!!!!!!!

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「New Breedは、ジャズに影響されたグルーヴをUSのマーケットに持ち込んだ最初のレーベルとして成功させたいと思っていた。最初の3タイトルのリリースは、私自身がベッドルーム・ボーイズやジャズ・ノット・ジャズといった変名も使ってプロデュースをした。それらは商売としては失敗したのだが、エクスペリメンタルなクラブ・レーベルとして確立させることには成功した」(『Jazzy Grooves Collection』掲載のDJスマッシュのライナーノーツより)

 新しい種(族)と命名されたDJスマッシュ主宰のレーベルは、Fat Jazzy Groovesシリーズを軸に素敵な音源をたくさん残しているのだけど、その内のスマッシュ自身のプロダクション音源を今回は収録している。ジャズ・グルーヴというのが、ヒップホップとハウスの両サイドから注目を集め始めた時期、いわゆるアシッド・ジャズの弾きすぎた野暮ったい演奏に抵抗するように、シンプルなワン・ループでクールにジャズの空気を作り上げた。ヒップホップにもハウスにもファンクにもレア・グルーヴにも接続可能なDJツールとして優れ、しかも単なるツールを超えたリスニングとしての魅力も持っていた。
 いま聴けば、極めてシンプルかつオーソドックスなビートに響くが、この過剰にならないセンス、凛とした空気は、そんな簡単には出来上がらない。甘ったるい感傷塗れのしつこいメロディを伴ったビートがジャジーだと称されたりする現状に、スマッシュのビートは本物の価値を教えてくれるはずだ。
 のちにアブストラクトと言われるようなビートの萌芽を感じされつつも、アブストラクトが失わせてしまった軽さやお洒落さがスマッシュのビートにはある。それはある種の品格と言ってもいい。
 トミー・ゲレロ(ビーツ・オブ・サンフランシスコ名義)やピーナッツ・バター・ウルフ、ヴァディムが後にリリースするデンマークのプルーンズ、森俊彦のいたジャズデリックなど才能ある連中をいち早くフックアップしたのもFat Jazzy Groovesだった。レーベルとして存続したのは4,5年にすぎないが、残したものの価値は大きい。


posted by 原 雅明 at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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