
パブリック・エネミーとJ・ディラのダブル表紙のWAX POETICSの最新号をようやく読むことができました(Onsaでは既に売り切れです、ごめんなさい、でもその内また入荷するかもです)。パブリック・エネミーはボム・スクワッドのプロダクションに焦点を当てた特集なんですが、これがすこぶる面白かったです。
昔、Wordsoundのオーナーであるスペクターが著した「ヒップホップ・ビーツ」って本(名著ですね)で、エリック・サドラーの話が載っていて、PEのプロダクションについて、ジャズ風のプログラミングをしてビートの細かな部分を絶えず変化させ、30くらいのパターンが1曲であった、というようなことが書かれていたんですが、それを裏付けるようなPEのトラックシートが掲載されていて、エリック自身も登場して、生ドラムにLinn9000を絡ませていた話など、さらに詳しく語っていますね。しかし、何と言ってもボム・スクワッドのあのぶっとい音を作った大元のサウンドシステムが、Peavyのボーカルアンプにターンテーブルを突っ込んで出来たという話に笑いました。こんなもんですよね。だいたい、クールハークの時代にはミキサーすらなくギターアンプに突っ込んでそのスイッチを手で切り替えてミックスしていたんですしね。それにしても、ハンク・ショックリーがTB-303なんかを並べている写真はヒップホップもテクノもひっくるめた原風景という感じがします。
もう一つの特集であるJ・ディラは、いろいろな人の発言をまとめたもので、これはこれで面白かったです。J・ディラの本当の遺作『The Shining』は発売が延びていましたが、ようやく来月リリースされるようです。『Donuts』はいまもたまに聴きたくなるアルバムで、このラフさも原風景を感じさせるんですね。いまのヒップホップ・リスナーがどう思うかは分からないですが、意外に昔からテクノを聴いていたような人には受け入れられるラフさ、プリミティヴさだと思うんですが。
本日の試聴:Plaid & Bob Jaroc / Greedy Baby (メキシコレスラーアニメ最高!)
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