2005年06月15日

Giro d'Italia 3

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 タイムリーなことに、たまたまイタリア土産でもらった雑誌がジロ総括号。サヴォルデッリの表紙でレースのディテイルが山ほど載っている。が、イタリア語なので中身は読めない。ただ、ベッティーニとバーデン・クックのゴール後の一悶着とか、胃の具合の悪いバッソがレースを続けるか否か監督たちと話し合いをしている一部始終とか、写真で連写されていて、他にも見たようなシーンがいくつもあるので内容は大体推測できて結構楽しめる。日本の自転車雑誌と言えば機材話がメインだが、こちらはレースの詳細や選手に焦点を当てた記事(引退したチポッリーニなどが特集されていた)、あるいはドーピング問題に触れた記事もあって、スポーツ雑誌としてきちんと形を成し、機能している。
 自動車やオーディオやコンピュータの世界と同じく、日本では、自転車ライターという人たちが存在する。何を書くのかというと、最新の自転車の乗り心地をレポートしたりするのである。政治でもラーメンでもライターと言われる人は存在するわけだけど、ハード寄りの話がメインになるライターほど、客観的なレビューというスタンスを要求される。要はスペックを的確に反映した記述がポイントであって、細かな違いをどうにかしてでも言葉に変換できなければならない。
 結局乗り心地なんて、人それぞれじゃん、と言ってしまってはこの仕事は成り立たない。だが、書き手はスペックでは判断できない実感を伝えたいと思い、読み手もそれを得たいと思っている。そこにあるギャップ、自分が得た感覚を言葉にできないもどかしさが、結局はいびつな文章から伝わってもくる。僕などは、言葉にできないもどかしい気持ちを素晴らしく表現してくれたらそれで充分と思ってしまうのだが、そんなものは文学で批評じゃないと、この国のある種の活字文化は訴え続けてきたので、文章からウィットはどんどんと失われていった。
 それでも、僕は、何かを出汁に自分を語っている文章などより、書き手と読み手の間に実感が介在する余地があるいびつな紹介文やレビューを面白いと思う。ジロの話から脱線御免。

本日の試聴:Conflict、Jel


posted by 原 雅明 at 20:05| Comment(2) | TrackBack(0) | sports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジロ特集の雑誌面白そうですねー。「ベッティーニとクックの一悶着」なんて気になります。倒された?クックはレースとはいえ、可哀想でしたから。

ともあれ次はツール・ド・スイスとツール・ド・フランスですね!
Posted by miro at 2005年06月18日 00:26
見る時間あるわけないんですけど、ツール・ド・スイスも見ております。いきなりベッティーニとクックの遺恨試合というか、フランセージュデジュー(言いにくい)の作戦勝ちな展開が面白かったですね。しかし、同時期にアームストロングたちが出ているドーフィネリベレも開催されているし、ツール・ド・フランスもほんとうにもうすぐですし、とにかくもう大変です!?
Posted by hara at 2005年06月21日 12:30
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