2005年07月20日

Tour de France

 書こう書こうと思いながら、ここまで何一つ触れずにきたツールのお話です。フルに見られないながらも、頑張って見てはいるのですが……、なんか、みなさんはっきり断言しないようなんですが……、今年のツール、あまり面白くないです。いや、ペレイロの今日(正確には昨日)の意地の走り抜きとか、モンクティエの逃げっぷりとか、さらに遡れば、ラスムッセンとか、いいじゃないですか。好きですよ。愛すべきキャラは数々発見できます。ステージ毎のディテイルに楽しみは見出せるのですが、しかし、今日、いつもの穏和な口調ながら、しっかりとTモバイルのヘタレぶりと、それによって総合争いが如何に退屈なものと化したかをきちんと指摘した栗村修は、やはり偉いと思うのです。ウルリッヒはチキン野郎だ(なんて直接は言いませんよ、あくまで恣意的な解釈です)と、彼は周りの人を少しも不快な気持ちにさせることなく、その意図をきちんと伝えてみせました。ほんとうに解説者として優れています。いま目の前の出来事を記述できず、ただ心拍機能や蘊蓄の話に逃げる解説者には、彼の男気ある批評は理解できないでしょう。
 結局、クネゴは出場しなかったのです。シモーニも出ませんでした。ベッティーニも。僕の贔屓だったマヨは、出ても出なくても同じだったようです……。昨年湧かせたボクレールは、お笑いキャラと化しました。ジロにあったどっちに転ぶか分からない連続している面白さは、ツールにはあまり感じません。もはやツールでなく、単発のクラシック・レースを無理に続けて見ているような気さえします。この物語の背後には、もちろんのこと、ランス・アームストロングという、7連覇確実な、そしてそのまま引退をする筋書きを確実に遂行中の男が役回りを演じ切っているのです。フィジカル満点なこの人の走りに、まるで宇宙人を見るように感心こそすれ、感情の高ぶりや美しさの類を覚えたことはない僕は、何も語る資格がありません。ただ、この人は今年も必ずやり遂げるでしょう。そして、彼の周りでは、男気を見せた個人だけが無謀に頑張り、それ以外はいまいる総合順位を守るための走りがこれからも繰り広げられるのでしょう。これをもしサッカーのプレイに置き換えたら、確実に引きこもりなどと罵倒されるような光景だと思うのです。
 とはいえ、このあとも見るつもりなので、あまり偉そうなことばかり言ってはいけませんね。何が起こるかはわかりませんから、とりあえず、またということで。


posted by 原 雅明 at 02:58| Comment(2) | TrackBack(0) | sports | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ。
Tmobileのチーム戦略なのか分かりませんが、見ていて悲しくなります。また総合上位の面々も皆保身のみを考えてるようで、それも辛いです。(バッソは前ツールでも全然ランスに追いつく気無かったし)日々TVの前でイライラしております。男気あるのは栗村さんだけって事でしょうか・・。
Posted by miro at 2005年07月21日 12:17
書きたいことは山ほどあるんですが……、とりあえず、何が面白いのか分からないものを、無理に盛り立てても、と思います。個々の選手やチームの問題もあるんでしょうが、大会の運営などにもいろいろ考えることがありそうですね。ところで、最近走ってますか? 僕は先週、熱中症になりかけました。いい加減、無茶するなと、隣の店主に怒られております。
Posted by at 2005年07月23日 20:42
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